永劫の微睡から目覚めし古代の邪悪がその触手を広げ、はかなき定命の者たちに災厄の濁流をもたらす。ハースストーン第三の拡張版: 「旧神のささやき」！ さて、今回はもう少し深く掘り進めて、触手の向こう側にある意思について調べてみようじゃないか。
アゼロス侵蝕を企み偽足をうねうねさせている、この世ならぬ目玉の奇怪な塊を目にしたことで、そいつの全てを知ったと思う者もいるかもしれん。だが甘い！ それは真実のほんの一かけらでしかない。知るべきことは山ほどあるぞ。虫食いだらけの椅子に腰を下ろし、埃をかぶった魔導書を開いて、禁じられし知識を掘り起こすとしようじゃないか。
大いなる目玉の力
クトゥーンは基本的には、この世で最も邪悪なスパゲッティのベッド（がんばって想像してみてくれ）に、巨大な目玉を乗せたものだ。それから触手と、目から怪光線。そして恐怖。それと、あんたの想像力を侵蝕する、忌まわしいささやき声。定命の者には決して正確に発音できない名前（クトゥーン、カスーン、ク・トフンなどなど、どれも正解とは言えない）を持つクトゥーンは、もしかしたら最も人気のある旧神かもしれん。
砂漠の廃墟アーンキラジの地下深くに閉じ込められていて、その下僕である昆虫人の軍団は、何千年もの昔にアゼロスのほぼ全土を征服してのけた。しかもその昆虫人軍団―キラジ―は、最近の戦いでも存在感を示し、世界を騒然とさせている。地下の牢獄につながれていてもこのありさまだ！ 旧神をおとなしくさせておくのは極めて難しい、ってことだな。
クトゥーンを信奉する狂信者の秘密結社は、邪教業界でも一、二を争う。旧神はあまり高い給料を払わないものの、大いなる福利厚生があるぞ！ クトゥーンの敬虔な信者たち（全部で16種）のほとんどは、使用した時にクトゥーン（またはプレイヤー）に、直接的な強化を捧げることができる。そして、その献身は全くのタダ働きというわけじゃない！クトゥーンがどれほど強大になれたかにもよるが、奉仕の代償として何らかの恩寵を与えてくれるはずだ。
邪悪の誘い手
世界が炎に包まれるのを見たがる連中がいる。あるいは、世界が時空を超えた古代の存在によっておぞましい変貌を遂げるのを見たがる連中が。そういった連中のお決まりの文句がこれだ。「ねぇ～、邪悪さん。ちょっと遊んでかない？」
クトゥーンが牢獄を破って出てくるのをただ待っていることができず、少しでもクトゥーンの復活を早めようと日夜努力してる、ってわけだ。
古代の盾持ち
古代の盾を持ち運ぶ、なんてのは退屈な仕事に思えるかもしれないが、古代の盾持ちは速やかに盾を拾って以来、一度も盾を置いたことがない。というか、実のところ、彼女は盾を置くことはできないだろう。もう二度と。彼女は目玉のある盾に体を侵蝕され、永久に融合してしまったのだ。寝る時の姿勢にはいつも苦労しているに違いないが、まさに目を見張るほど強力な防具を手に入れたんだから、些細な問題だな！クトゥーンは安全装備の目利きなんだ。目のつけどころが違うだろう？
クトゥーンやそのおともだちと一緒に過ごしてみて、どうだったね？ 日の射さない暗闇に潜む旧神は他にもいるからな。魂も凍る冒涜的な恐怖（そしてカードの紹介！）に備えて待っててくれ。
それと、ハッシュタグ#旧神のささやきを使って、旧神の到来を世界に広めてやってくれ。連中はFacebookの新しいリアクションや、Twitterの例の小さな心臓マークに興味津々らしいからな。