ああ、結構。我々のメッセージは受け取ったようだな。我らは翡翠蓮（ヒスイレン）、ガジェッツァンの住民の多くは我らを犯罪組織と考えている。だが我らは単なる盗賊や暗殺者の徒党ではない――それ以上のものよ。
来い、案内してやろう。
翡翠蓮
我らの「家族」は主にパンダレン、ホーゼン、マンティッド、ジンユーなど、遠きパンダリアの地よりやって来た者たちだ。ヴァーメンさえもいる。我らはこの地で入門希望者を見つけ、熱心な弟子達に我らの教えを授けているぞ。我らは影を支配し、古代の精霊を使役し、自然の力を意のままにする――すなわち、ローグであり、ドルイドであり、シャーマンである。この街のちんけな権力争いになど興味はない、逆らう者は排除するだけのこと。
ガジェッツァン中の酒場や路地裏、そして茶房で、謎の翡翠蓮に関する馬鹿げた噂が囁かれている。いわく、我らはあらゆる影に潜んでいる…あるいは、これまでにない奇妙な魔術を使う、などとな。連中に我らが理解できないのは、そもそも目的が彼らとは異なるからだ。この都市での我らの目的の一つは、我らの首領のために翡翠を集めること。いや、財宝が目当てなのではない。我らの秘密を教えてやろう。翡翠を集めるのは、その内に秘められし魔力を引き出し、翡翠のゴーレムを造るため。一見何もないところに突然現れ、凄まじい破壊を引き起こす、強力な生ける彫像なのだ。我らの多くが、瞬き一つする間にこの翡翠の兵士を召喚できる装身具を授かっているぞ。さらに素晴らしいのは、我らの召喚する翡翠のゴーレムは、常に前のものよりも強い、ということだ。我らがガジェッツァンに翡翠のゴーレム軍団を解き放つ日も近い。我らに逆らう者どもは、真に際限のない敵に立ち向かうというのがどういうことか、思い知るのだ。
その日まで、連中はせいぜい我らの長の噂話にでも怯えていればよい。「おう、背中に気ぃ付けぇや、影から『白眼（ハクガン）』が飛び出てきて、ワレのタマとってくかもしれんけぇの」みたいな戯言をな。とはいえ、巷に溢れている白眼殿にまつわる噂は、驚くほど真実に近いぞ。白眼殿は屈強な戦士だ。動かざること山のごとし、凄まじきこと嵐のごとし――だが噂好きな連中は、一つ重要な点に気づかないでいる。翡翠蓮の者ですら、そのほとんどが知らぬ秘密をな。白眼殿は、我ら翡翠蓮の首領ではない。あれは看板に過ぎん。翡翠蓮を真に支配しているのは、もっと小柄で――だが恐ろしさでは決して劣らぬ御方なのだ…
仁面盗花 
アヤ・ブラックポー様は、大富豪であるブラックポー家の最後の末裔だ。ガジェッツァン古代秘宝博物館を本拠地として用い、ブラックポー家の慈善事業家としての名声の影で非合法活動を行い、忠実なる衛士にして使用人である白眼を通じて我らに命令を下すのだ。あの御方こそが、我ら翡翠蓮の真の首領なのだよ。
アヤ様は若く精力的で、一見衝動的な御方だ。だが、それは仮面に過ぎん。計算高く無情、我らがあの御方のために盗む翡翠のごとく「硬い」御方なのだ。何といっても、アヤお嬢様には翡翠のゴーレムを造り出す唯一無二の力があり、我らが身に着ける召喚の装身具を授けて下さるのもあの御方だ。アヤ様がどうやってそのような信じがたき力を身につけたのかは謎だ。だが私はこの目で見たことがあるのだ、アヤ様が、その名を告げることの適わぬ魔古の王の霊と話しているところを。誓って本当だ。あれは絶対に、最も遥かなる古代よりの存在に違いない。
ともかく、アヤ様はその与えられた力を使い、翡翠のゴーレム軍団を造り出すことに成功した。アヤ様があれらを、そして我らを何に使うつもりかは謎だが…翡翠蓮の準備はまもなく整うのだ。
愚門、愚党
おぬしがグライミー・グーンズの支配する汚い通りで、名前通り汚い連中に付きまとわれていた時、我らはおぬしの影に潜んでいた。カバールの無意味で果てしない戯言に耐えている間、我らもおぬしと共に聞いていた。そして今、我らはこうしておぬしの前に姿を現し、この街を巡る真の力が流れ集う場所に、おぬしの席を用意しようというのだ。
我らは翡翠蓮、いつもおぬしを見ているぞ。家に戻ってもそれを思い出せるよう、ささやかな置き土産を残してきた。心して受け取るがいい。
街頭覇王
街を支配するための戦は12月初頭に始まる。それまでに準備が必要だ。
優れた戦術家たるもの、戦の舞台、すなわち仁義なきガジェッツァンを、鏡に映る己の顔と等しく熟知しておくものだぞ。賢明な戦士たるもの、備えは怠らぬ。「仁義なきガジェッツァン」のカードバンドルを先行購入しておくとよかろう。我らの力がおぬしのそれに加われば、もはや我らを止められるものはあるまい。
敵を知り、己を知り、仁義なきガジェッツァンの全ての新カード（英語）を知れば、百戦危うからず、だ。