HCT冬季選手権 — 振り返り

HCT冬季選手権 — 振り返り

バハマの砂浜で4日間に渡って繰り広げられた熾烈な戦いの末、ハースストーン選手権ツアー(HCT)の冬季選手権で、2017年最初の国際大会王者が誕生したぞ。土曜日には、1月に行われる、今年度のハースストーン世界選手権に出場する最初の4人が決定。そして日曜日には、全16人の出場選手の頂点に立つ優勝者が決定したんだ。さあ、その軌跡を振り返ってみよう…


大会のハイライト

最初のグループステージでは、数々の熱戦が繰り広げられたぞ。全20試合のうち実に9試合が、7戦目までもつれ込んだんだ。ShtanUdachi選手とLvGe選手は、それぞれのグループを8勝3敗で早々に勝ち抜けた。決勝トーナメント進出を勝ち取るのに最も苦戦したのが、SamuelTsao選手だ。彼の3試合は全て7戦目までもつれ込み、合計21戦することになったんだ。

決勝トーナメントでは一転、グループステージを楽々と勝ち抜けたLvGeが、一回戦のSamuelTsaoとの試合で敗退。惜しくも世界選手権への出場枠を逃した。決勝トーナメント一回戦で最も接戦だったのはFr0zen選手とNeirea選手の試合で、7戦目にFr0zenが辛くも勝利をつかんだぞ。注目の新人DocPwn選手はHCTのベテラン選手Tarei相手に番狂わせを演じ、2018年初頭に行われる世界選手権の出場枠をつかみ取ったんだ。

ShtanUdachiは4勝0敗でLovelyChook選手を下し、SamuelTsao、Fr0zen、DocPwnと共に準決勝進出を決めた。準決勝では、ShtanUdachiがSamuelTsaoに7戦目まで食い下がられた上で勝ち残った一方で、Fr0zenは1戦も落とすことなくDocPwnを下した。だが運命の決勝戦、ShtanUdachiのデッキのラインナップがきっちりと噛み合い、一進一退の7戦の末、勝利をつかんだんだ。

「全員のデッキラインナップの中で、彼のが一番強いと感じました――そしてShtanUdachiが『普通の』デッキのラインナップを持ち込んだときは、何かが起こっているということです」HCTのキャスター、TJ “Azumo” Sandersはそう語った。「今大会のデッキ傾向に対する、彼の読みは極上でした」

ShtanUdachi、おめでとう! ハースストーン eスポーツ冬季選手権のページで、大会の全戦績を確認できるぞ。


デッキの分析

冬季選手権プレビュー (※英語。このページでは全選手のデッキリストとトーナメントフォーマットの情報も確認できるぞ)での予想通り、先週末の大会全体で一番禁止指定された回数が多かったクラスは、ウォリアーだった。全54回の禁止のうち、ウォリアーは40回禁止に指定され、その結果大会でプレイされたのはたったの14回だったんだ(両方の選手がクラスを選べることに注意!)。ウォリアーがほとんど退場状態だった一方、大会で二番人気のクラスだったローグはピック率1位で64回プレイされ、以下僅差でプリースト、メイジ、ウォーロックが続いた。シャーマンとドルイドは全体的に、少しプレイ回数が低めだったんだ。

「(ウォリアーの禁止率の高さには)特に驚いていません。今大会の海賊ウォリアーは、海賊ウォリアー対決で有利に立てるような構築をしていなかったですからね」 – HCT解説者、Alex “Raven” Baguley“

大会での全体的なパフォーマンスでは、シャーマンが勝率58%で1位となり、約55%のローグとウォーロックがそれに続いた。プリーストは勝率40%と後れを取り、それぞれ勝率50%と45%のドルイド、メイジがその少し先を走っていたぞ。ただし、クラスの勝率が全てじゃないぞ――冬季選手権で惜しくも優勝を逃したFr0zenのラインナップには、これら勝率の低い3クラス全てが含まれてたからな。

ShtanUdachiが大会に持ち込んだデッキのチョイスが、実に非の打ち所がないものだったことは特筆に値する。彼は1試合も落とすことなく、5試合を20勝9敗で勝ち抜いたんだ。9敗のうち6敗は準決勝と決勝で、最初に1本落としたのはそれぞれメイジとシャーマンだった。彼のウォリアーは5試合全てで禁止指定されていたぞ。


見逃した試合がある? ハースストーン公式YouTubeチャンネルで、録画を視聴できるぞ。日本語の実況解説動画はPlayhearthstonejp(Twitch)の録画を参照してくれ。

ShtanUdachiの素晴らしい勝利に、そしてFr0zen、SamuelTsao、DocPwnのハースストーン世界選手権進出に、惜しみない拍手を送ろう!

「チャンピオンは誰だ!」イベントで、あんたはShtanUdachiかFr0zenの勝利を予想できたかな? 「大魔境ウンゴロ」のリリースを待つ間、これらの選手たちが使ってたデッキリストを試してみるってのはどうだ? あと春季選手権で活躍して欲しい選手はいるかい? 下のコメントから教えてくれ。