来たる10月13日(金)、完成したばかりのBlizzardアリーナ・ロサンゼルスにて、いよいよハースストーン選手権ツアー(HCT)夏季選手権が開幕するぞ。チャンピオンは誰だ!プロモーションであんたが応援する選手を決める助けになるよう、16人の選手のデッキリストをここで大公開だ!さらに、彼らのデッキを分析し、あんたのお気に入りのプロ選手たちがどんな活躍を見せるかも占ってみたぞ。
春季シーズンと同じく、夏季選手権はコンクエスト形式、5戦3本先取で行われる。各選手は対戦相手のデッキを1つ禁止できるから、全選手が4つのクラスのデッキリストを用意する必要があるんだ。大会の予想と分析、そして全デッキリストは、この下に書かれてるからな!
大会のメタ
HCT夏季選手権に登録されたデッキには、全9クラスが揃ってるぞ。クラス間の分布は決して均等とは言えないが――ハンターのデッキは1つだけ、ウォリアーは3つ、パラディンは4つ、ウォーロックは5つだ――7クラスしかいなかった冬季選手権(ハンターとパラディンが0)と春季選手権(ハンターとウォーロックが0)に比べれば、ずいぶんな進歩だろうな。
パッチ9.1のバランス調整以来、世間ではプリーストが頭一つ飛び抜けて強い、と思われてるな。プロ選手たちも同感らしい――16人の選手全てが、「ハイランダープリースト」のデッキを準備してるんだ。今年の競技年度を通じてどんどん人気が高まって行った「翡翠ドルイド」よりも多い、と言えばどれだけすごいかわかるだろう。その翡翠ドルイドを準備した選手は、冬季選手権では5人、春季では7人、そして今回は14人もいるぞ。
ローグは劇的な復権を果たし、12人の選手がそれぞれテンポ志向のローグデッキのバリエーションを、ロサンゼルスの地に持ち込んでくる。これら3つのアーキタイプ――ハイランダープリースト、翡翠ドルイド、テンポローグ――が、今大会の三本柱だ。16人の選手のうち、実に10人もが、この3つデッキ全てを用意して来るからな。この大会で一番人気のラインナップは、これら3つのデッキ+「トークンシャーマン」だ。Orange、Pavel、Purple、YAYtearsの4選手が、これら4つのアーキタイプを持ってくるぞ。
地域による特色
各地域の選手が用意したクラスの分布はこんな感じだ。
ユニークなデッキ
HCT夏季選手権での「最もユニークなデッキ」の称号は、ほぼ自動的にOmegaZeroのハンターデッキに与えられるだろう。この低コストカーブのハンターデッキは素早く試合に勝利するよう構築されている、まさにOmegaZeroにピッタリのデッキだ。彼は冬季選手権での「テンポメイジ」デッキでも、同じような冒険をしていたぞ。OmegaZeroは対戦相手のプリーストを禁止することで狙いすました「狂気ポーション」や「霊魂鞭打」にやられるのを回避し、ハンター特有の爆発的な速攻をかけて勝利をつかもうとするだろう。(ちなみに、この大会唯一の「アグロドルイド」もOmegaZeroのデッキなんだ)。
この大会には他にも特筆すべき独特なデッキがいくつか登録されてるぞ。Nalguidanは大会唯一の「コントロールメイジ」使いで、そのデッキには様々な凍結カードに除去カード、そして「メディヴ」や「魔力の巨人」といった強力カードが含まれてるんだ。大会唯一の「ハイランダーメイジ」はtom60229のデッキで、戦略はNalguidanのデッキと似ているが、安定性を捨てて柔軟性を取りつつ、「彫師ソリア」と「カザカス」がもたらす圧倒的優勢に賭けてるぞ。
唯一の「アグロパラディン」はcocosasaの手になるもので、大量の1マナカードが示唆するのは、先行逃げ切りの短期決戦を狙ってるってことだろうな。それと対照的なのがAmyksの持つ大会唯一の「コントロールパラディン」デッキで、じっくりと腰を据えて長期戦に持ち込むのが狙いだろう。HCT夏季選手権で驚くべき返り咲きを果たそうというのが、Amyksの「クエストウォリアー」だ――春季選手権では5人の選手が用意してきたデッキだが、今回再びお目見えするとは、ほとんどの選手が予想していなかっただろうな。
禁止の戦略
夏季選手権の戦場は実に画一的である(10人もの選手が、3つの似通ったクラス・アーキタイプを使っている)と同時に、驚くほど多彩でもある(9つのクラス全て、15ものアーキタイプが登録されている)。対戦相手のどのクラスを禁止するかは、選手によって千差万別になるだろう。何人かの選手については、戦略を予想するのは割と簡単だ。Amyksは翡翠ドルイドを禁止することで、手持ちのコントロールパラディンとクエストウォリアーを守ろうとするはず。OmegaZeroがプリーストを禁止し、アグロドルイドとハンターでローグとドルイドを追い回そうとするのは確実だろう。
より安全で安定したラインナップで挑む選手たちの場合は、テックチョイスの都合や、単に安全策として禁止デッキを決めることになるだろう。大人気のハイランダープリーストは当然禁止の対象としても一番人気だろうし、一方コントロールデッキを使う選手は、何はさておき翡翠ドルイドを禁止するに違いない。選手によっては、テンポローグの爆発的な速攻の可能性を排除しようとするかもな。
テックカード
ユニークなデッキのリストに次いで、興味深いテックチョイスについても注目してみよう。特定のテックカードは定番として、この大会の随所に見られたぞ。例えば、翡翠ドルイドデッキの多くには「スペルブレイカー」が潜んでるんだ。だがもっと興味深いのは、確たる狙いがあって入れられたカードだ。
Baizeは大会で唯一、誰もがアッと驚く「タルダラム公爵」を採用し、トークンシャーマンデッキに入れている。併せてドロー促進カードの定番「マナの潮のトーテム」を抜き、代わりに「カルトの教祖」を投入しているぞ。それ以外にも、彼女のリストではまさかの「進化を統べるもの」が蠢いてるんだ。さらに、彼女のテンポローグデッキには大会で唯一、シャドーキャスターが身を隠してるぞ。
「精神支配技士」は盤面を埋め尽くすアグロデッキ対策として投入されるのは決して珍しいことじゃない。OldBoy、Pavel、YAYtearsはそれぞれ、翡翠ドルイドデッキに採用しているぞ。この大会で「ガジェッツァンの競売人」を雇ってるのは2人の「色男」OrangeとPurpleだけで、2人ともハイランダープリーストデッキに登用しているぞ。さらに、この2人のトークンシャーマンデッキにはそれぞれ、「海の巨人」が1体だけ潜んでいるんだ。
一方、競技プレイではなかなかお目にかかれない「星の雨」が、tom60229とYAYtearsの翡翠ドルイドデッキの空に輝いてるぞ。同じように、選手16人全員がハイランダープリーストデッキを用意してるにも関わらず、薄暗い玄室から「カバルの影の僧侶」を引っ張り出してきたのは、大会で唯一Amyksだけだ。
以上!この下にあるのが、夏季選手権に出場する選手16人全員の完全なデッキリストだ――あんた自身の手で使い勝手を試してみたかったら、デッキのインポート機能を使ってお手軽にデッキをコピーしてみるといいぞ。
さて、あんたは誰をチャンピオンとして選んだんだ?あんたがインポートして試してみたいのは、どのデッキリストだ?この下からコメントで、あるいはTwitterで #HCT のハッシュタグを付けて教えてくれ。
選手
- OmegaZero
- JasonZhou
- Trunks
- Baize
- Pavel
- Amyks
- Orange
- OldBoy
- uya
- Surrender
- tom60229
- cocosasa
- Purple
- Empanizado
- Nalguidan
- YAYtears
会話に加わろう!