
今週初頭、バランス調整の実施が発表された。その日以来、カードの修正について、そしてその結果メタに起こる進化の予想についての議論が、プロシーンでもひっきりなしに行われているんだ。ハイライトをいくつか紹介するぞ!
従者は過去へ
全体的には、競技的ハースストーンのトッププロや有名人たちは、今回のバランス調整を適切なものと感じているようだ。発表直後の反応は主に、調整対象となったカードのチョイスは、環境の健全化のためには妥当だった、ということに集中していたぞ。
Balance changes announced! Pretty much everything I hoped for/suggested, with a bonus Naga Sea Witch change! Curious how big an impact the 4/4 Quest Rogue change will make - obviously it’s a power hit, but how much of one? https://t.co/geiefHAOE0
— Brian Kibler (@bmkibler) May 15, 2018
個別のカード変更については様々な反応があった。多くの人々が「ナーガの海の魔女」のコストの大幅上昇にコメントしたが、開発チームのMike Donaisは、開発チームが検討した様々な修正案の中では、この変更が最も妥当だと感じられた、とRedditで明かしたんだ。

「性悪な召喚師」には様々な反応があった。一部の人々、たとえばAlex “Raven” Baguleyは、このカードの能力が根本的に変わることを期待していたんだ。開発チームのDean AyalaはこれについてIGNのインタビューで、カードの挙動は一切変えず、明確に目に見える形の変更(例: マナコスト)をデザインチームは好む、と説明したぞ。
ヨーロッパおよび南北アメリカのプレイオフでも採用率の高かった、強力で人気の高い「キューブロック」と「コントロールウォーロック」デッキで使用される「取り憑かれた従者」と「暗黒の契約」については、多くのプロが変更内容は妥当だと合意しているんだ。「ウォーロックは『ヴォイドロード』を出せるタイミングが遅くなるため受けるダメージが増え、そして『暗黒の契約』で回復できる体力も減ったわけです」と、Matthijs “Theo” Lieftinkは言っているぞ。この2枚の調整は「キューブロック」よりも「コントロールウォーロック」にとってより大きな痛手になる。「キューブロック」はまだ「山の巨人」や「マナアリの髑髏」という強い手を打って盤面にインパクトを与えられる、そう彼は言う。
Nerfs seem comletely reasonable, slight mana changes will snowball thoughout the rest of the deck's gameplan. Hopefully this is enough but I would like to see Gul'dan looked at down the road.
— James Brennan (@JambreHS) May 15, 2018
最もありがたがられているのは、どうやら「動員」の変更らしい。数多くのプレイヤーが、「偶数パラディン」に入れられなくしたことこそが「動員」の最も大きな変更であり、また今回の調整の中で最も競技環境に決定的な影響を与えるだろう、と言及しているんだ。Jace “DrJikininki” Garthrightはこう言った。「偶数デッキに入れるとさらに強力、というのは如何にこのカードが強力過ぎたかを証明しています。調整された後でも、このカードは十分に良いカードです。『コントロールパラディン』や『マーロックパラディン』で活躍できるでしょう。『ナイフ・ジャグラー』、『装甲虫』、様々なマーロック、あるいはたとえ『有徳の守護者』であっても、デッキから盤面に展開できるというのは非常に強力な効果のままです、たとえ1マナ増えてはいてもね」

「クリスタルコア」についてはもっと賛否両論で、感激する人も失望する人もいて反応は幅広い。Nathan “ThatsAdmirable” Zamoraは議論をこう要約した。「『クエストローグ』の変更に満足している人たちを数多く見ましたが、不満を示す人たちもまた数多くいました——ミニオンを4/4に弱体化するだけでは不十分である、と。では、どうすれば十分なのでしょう?3/3にする?それとも2/2?クエスト報酬が、報酬たり得なくなる一定のラインがあるのです。4/4への変更により、『ヴォイドロード』を殺すには3回攻撃しなければならなくなり、『フレイムストライク』で死に、『重装甲化!』と『大暴れ』で全滅します——能力の値が20%も減ったというのは非常に大きな変更です。ミニオンを純粋に能力値だけで測るのは難しいですが、4/4への弱体化により、以前より対抗手段が格段に増えています」
First thoughts:
— Thijs (@G2Thijs) May 15, 2018
Happy to see mana cheating cards getting nerfed, the right cards got nerfed.
Worried that the nerf to Quest Rogue will not affect the deck as once the quest is finished it will still blow away other decks on board.
Hopefully i'm wrong, excited for the nerfs!
偶数シャーマンにチャンスあり
バランス調整の発表に伴い、あと一歩で第一線という瀬戸際にあった、たくさんのデッキアイデアが再浮上したぞ。Ravenは例として、「偶数シャーマン」を挙げている。「既に十分強いデッキである『偶数シャーマン』が、一層強化されることになりますよ!」(先週末に行われた2018年ハースストーン選手権ツアー 南北アメリカプレイオフには、Terrence “TerrenceM” Millerなど何人かの選手が偶数シャーマンを持ち込んでいたぞ)。
I'm nervous about how balance changes will effect end of month ladder, and excited for their impact on Dreamhack Austin. Overall very happy with how @PlayHearthstone is handling it so far.
— Zalae (@ZalaeHS) May 15, 2018
Theoは主な天敵が弱体化された、いくつかのデッキを試してみたいと考えている。「中でも、『コントロールメイジ(『クエストローグ』に弱い)』と『スペルハンター(ウォーロックに弱い)』に注目しています」また彼は、以前のバランス調整後に、どこからともなく「新兵パラディン」がシーンに登場したことを指摘し、今回も全く新しい発見があるかもしれない、と言った。
Very happy that they nerfed multiple cards and the cards selected were the right ones IMO! https://t.co/pp2phj3Hdr
— Savjz (@Savjz) May 15, 2018
その一方で、Julien “Cydonia” Perraultは、「あと一歩でトップティアに入る」ようなデッキの中には、やはり相手にしたくないデッキも含まれている、と感じている。彼は、「シャダウォックシャーマン」、「挑発ドルイド」、「死人の手札ウォリアー」のバリエーションが最強デッキ群に加わることを懸念している。これらのデッキとの対戦(特にミラーマッチ)はかなり長時間に及びがちだからだ。
更新された投稿で告知した通り、バランス調整は5月23日に適用される予定だ!あんたはプロやキャスター達の分析に同意するかい?バランス調整の適用後、あんたはどんなデッキを試してみたい?コメント欄から教えてくれ!
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