2018年HCT夏季選手権に出場するのは?

2018年HCT夏季選手権に出場するのは?

いよいよ始まります!世界最高の16名のハースストーンプレイヤーがカリフォルニア州ロサンゼルスに集まり、2018年ハースストーン選手権ツアー(HCT)世界選手権の悲願の出場枠4つをかけて戦うときが迫っています!お馴染みのベテランから期待の新人まで、様々な顔触れが出揃いました。6月28日から、Blizzardアリーナ・ロサンゼルスで皆さんが目にすることになる選手たちをご紹介しましょう。

アジア太平洋

23歳のKenta “Glory” Satoは横浜出身です。自称フリーターの彼は地元のアマチュアチーム、「ラスカル鑑定団」でプレイしています。趣味はマンガを読むこと。ひたすらにハースストーン・コンペティティブ・ポイントの獲得を目指す彼は、現在のところ54ポイントを保持しています。Gloryは大会で同じ日本人選手との顔合わせを望んでいません。HCT夏季選手権ではTansokuと当たらないことを願っています。

Shuhei “Tansoku” Omuraはベテランハースストーンプレイヤーです。競技プレイヤーであり、YouTuberでもある彼はハースストーン歴は長いものの、シーズン選手権への出場を決めたのは今回が初めてです。選手権で対戦したいプレイヤーはDavid “Dog” Caeroだそうです。ファンの間では「日本のAnt」としても知られていて、ハースストーンをプレイしていないときは、サッカーや相撲、将棋などいろいろな競技の試合観戦を楽しんでいます。小ネタ: 「Tansoku」というのは、実際に自分が短足だからこの名前を選んだそうです。後悔先に立たず。

Jinsoo Parkは2018年のハースストーン ワイルドオープン決勝大会に進出してロサンゼルスにやってきましたが、そのとき惜しくも勝利を逃した経験があります。今後こそは雪辱を果たすべく、HCT夏季選手権に臨みます。彼はWorld of Warcraftのファンで、ハースストーンを始めたのも「Warcraftの世界観」ということに惹かれたのがきっかけです。Jinsooの家族は競技者としての彼のゲームに対する情熱を応援しています。Tylerのハースストーンのライブ配信に大きな刺激を受けて、それが自分のゲームプレイに大いに役立っていると言っています。最大のライバルは――ランク戦で自身何度も負けを喫している――有名韓国人プレイヤーのSooniです。Jinsooは近く彼と再戦することを望んでいます。

Wu “BloodTrail” Zong-Changは並外れたハースストーンプレイヤーです。無課金プレイヤーとしてハースストーンを始めた彼は、対戦に勝利して得たゴールドを使ってコレクションを構築しました。しかも単に勝つだけでなく、大量の試合数をこなす彼は、3つのサーバーで毎日クエストをクリアして1日に30勝を刻んできました。BloodTrailは今回の夏季選手権が初めての海外旅行となります。両親はハースストーンの試合を一度も見たことがありませんが、ゲームの世界で大きなチャンスをつかんだことに感心して、応援してくれているそうです。

中国

中国で最強のハースストーンプレイヤーの一人と言われるGao “Leaoh” Yangは、競技者の顔触れの中でも自分の才能は抜きん出ていると考えています。Team RNGのプロ選手である彼は、HCT夏季選手権に集まる錚々たるメンバーを見てもまったく動じる様子がありません。この大会で恐れるに足る選手など一人も存在しないという自負が伝わってきます。生まれ持った闘争本能を武器に戦うLeaohは、本大会注目の選手となるでしょう。

Wu “XiaoT” JiweiはチームIce Cokeでプレイする大学生です。西安市(Xi’an)出身の彼は、これまでもカードゲームに親しんできましたが、元々好きだったのはバスケットボールでした。XiaoTは友人に勧められてハースストーンをプレイするようになり、それをきっかけに自分にカードゲームの才があることを発見しました。HCT夏季選手権に出場する中国人選手の中では最年少です。家族も彼を応援していて、特にお婆さんは夜遅くまで起きていて大会で戦う彼の姿を見守ってくれているそうです。

Qu “Rugal” Yixianは地元では有名なハースストーンプレイヤーで、今回が初めての国際大会出場となります。優秀な成績で学校を卒業して就職もしていましたが、人生の転機が訪れます。重慶市で開催されたGold Series Openで2位に入ったことをきかっけに、Rugalは仕事を辞めてプロゲーマーになる夢を追うようになりました。家族の支援を受けて、今では専業の競技ゲーマーとして身を立てています。彼はLeaohのことを「Li-God」と呼んでいて、HCT夏季選手権ではLeaohと当たらないことを願っています。

北京育ちのLi “YuYi” Daixiongはハースストーンに出会って人生が一変するまでは、「普通に学校に通って普通に仕事をしていた」と言います。YuYiは子供の頃からBlizzardのゲームをプレイしていましたが、競技的ハースストーンに出会ったことで、眠っていた情熱が再燃したのだと言います。「もっと大きな栄光をつかみたいという気持ちにさせられたんだ」と彼は言います。彼はハースストーンで成功するために必要なものは日頃からの練習と冷静さ、型破りな発想、そして勝ちたいという強い意志だと言います。YuYiは同じ中国出身のLeaohのことを、これまで対戦した中で最強の選手だと考えています。

ヨーロッパ

Kacper “A83650” Kwiecińskiは、ハースストーンをプレイし始めたときには上手くなるとは夢にも思っていなかったので、BattleTagにまったくランダムな文字列を入力しました。しかし彼はたちまち世界的に注目されるようになり、新たなハンドル名を付けることはできなくなってしまいました。A83650は大会で中国人選手たちと対戦することを望んでいますが、Viperとは当たりたくないそうです。ランク戦でも大会でも負けているため、Viperを苦手な相手だと感じているのです。

博士課程の学生であるRaphael “Bunnyhoppor” Peltzerにとって、生活のバランスを取ることは何より大切です。ドイツ出身の彼は以前のチームメイトに教えられてハースストーンを始めました。それ以来、彼は博士課程の学生と二足の草鞋を履きながら、競技ゲーマーとしてのキャリアを確立しました。プロを目指すハースストーンプレイヤーに向けた彼のアドバイスとは?「仕事と人間関係を維持しながら、ランキング上位に入ってプレイオフに進出できるかどうか試してみたらいい。すべてを投げ出してゼロからキャリアをスタート、なんてことはしないようにね!」Bunnyhopporは今年の夏に博士号を取得する計画を立てている。十分に時間をかけて準備できる選手権はこれが最後になるかもしれない。

イタリア人選手のMarco “Turna” Castiglioniは、HCT夏季選手権直前の週に若干24歳になる青年ですが、甘く見てはいけません。優秀な学生である(コンピューターサイエンスで学士号を取得し、もうすぐ修士号も取得する)彼は、大会出場者の中でもっとも過小評価されていると感じていて、その意見に彼の選手仲間たちも同意しています。大会の準備に理論的に取り組む彼は(もちろん詳細は秘密だそうですが!)、競技を楽しんでいます。

Marvin “Viper” Wahlはハースストーンを始める以前から何年もカードゲームをプレイしていました。学生の彼は、学業とハースストーンのプレイを両立させています。「パターンの最適化」が大好きで、それはゲーム内でも現実の生活でも変わりません。だからこそ、ハースストーンはそれを行える最高の場所だと感じています。「ハースストーンはよく出来たなぞなぞみたいなもので、数学の問題として見れば、あらゆるデータを分析して最適なデッキ、ラインナップ、プレイを導き出すことは博士号を取得するくらいの価値があるんです」。ViperがHCT夏季選手権で対戦したい選手はTurnaで、大会出場者の中では与し易い相手だと睨んでいます。

南北アメリカ

ソーシャルメディアに #YOKAD のハッシュタグがあふれているのを見ませんでしたか?チームEndemicに所属するハースストーンのプロ選手であるDavid “killinallday” Acostaは、本シーズン選手権参加者の中で最年少の選手ですが、彼のトップ16進出は誰もが待ち望んでいました。昨年、Killinalldayは3つのプレイオフのうち2つでギリギリのところで選手権への出場を逃していました。#YOKAD は「Year of Killinallday」(今年こそKillinalldayの年)の略であり、ソーシャルメディアで多くの支持を得るに至りました。HCT夏季選手権では、Killinalldayはヨーロッパ選手と対戦して、南北アメリカ地域のほうが強いことを証明したいと考えています。

大会に出場するもう一人のDavidであるDavid “Dog” Caeroはベテランストリーマーであり、名門チームのTeam Liquidを代表して戦います。Dogは兄弟の紹介でハースストーンを始めました。当時は学業に専念していたため、勉強の合間にプレイできるゲームを探していたそうです。しかしプレイを始めると、そのスキルと存在感がコミュニティに旋風を巻き起こしました。どう転ぶかわからないマッチアップに対する理解力という点でも彼は評価されています。ハースストーンは夢のような仕事をくれたと彼は考えています。

Facundo “Nalguidan” Pruzzoにとって、今回が2度目のHCT夏季選手権出場となります。彼は2017年には、同じラテンアメリカ出身のEmpanizadoと共に夏季選手権出場を決めました。建築科の学生であるNalguidanはハースストーンが様々なチャンスを与えてくれ、人間的にも成長することができたと言います。ハースストーンを通して親しい友や素晴らしいサポーターができて(その中には彼が「幸運のお守り」と呼んでいる人物も含まれます)選手として、そしてストリーマーとしてキャリアを築くこともできました。同じく南北アメリカから出場するKillinalldayとは友達で、共に大会で勝利することを願っています。今年はNalguidanの年となるのでしょうか?

Lucas “Rase” Romanoは他の多くのハースストーンプレイヤーとは少し異なる経歴を持っています。彼は元々ウイニングイレブンのプレイヤーであり、ハースストーンは友人の紹介でなんとなく始めました。それまでカードゲームをプレイした経験がなく、どうせすぐに飽きるだろうと思っていたそうです。しかし、すぐに好成績を残せるようになり、他のゲームをやめてハースストーンに集中するようになりました。Raseは2010年にウイニングイレブンの世界選手権に出場していて、ハースストーンでもHCT世界選手権に出場したいと願っています。それが実現すれば、世界選手権に出場する初めてのブラジル人選手になります。彼は言います。「いつも父親に言われてた。『何でも好きなことをやっていいが、何をするにしても常にトップを目指すんだ』ってね」

以上です!16名の個性あふれる選手たちの対戦をHCT夏季選手権で観戦しましょう。2018年HCT世界選手権の4つの出場枠を獲得するのは誰になるのか?歴史がつくられるのを目撃しましょう――チケットの購入はこちらです。

ハースストーン eスポーツのTwitterをフォローして、#HCTSummer でコミュニティの会話に加わりましょう!

会話に加わろう!
0件のコメント