新登場の「プロ選手の視点」コラム、第1回のゲストはMatthijs “Theo” Lieftink選手だ！Theo選手と言えば、2017年ハースストーン・グローバルゲームでオランダ代表チームの一員としてThijs Molendijkと肩を並べて戦っていたことで特に有名だ。彼はヨーロッパのレジェンドランキングトップ100にコンスタントに登場しており、また定期的にTwitchでプレイを配信している選手なんだ。今回Theo選手は、競技的ハースストーンのキャリアを開始することについて寄稿してくれたぞ。

ちょうどハースストーン最大の大会を視聴したところで、きっとみなさんも「出場したい」と思ったことでしょう。ただハースストーンの大会は種類が多いため、手始めにどれに参加すればいいか、そしてどうステップアップしていけばいいのか、戸惑うかもしれません。この記事では大会の種類について、そして各大会や地元の競技シーンに慣れ親しんで行く方法について解説します。

オンライン大会

競技に参加する一番簡単な方法は、様々に催されるオンライン大会に参加することです。自分のスケジュールとレベルに合った大会を選んでプレイできるからです。

大会の仕組みを学び、経験を積むために、まずは参加無料の大会から始めるといいでしょう。無料大会を開催しているサイトには、例えば海外だと ESGA.gg や Battleriff.com などがあります。これらのサイトでは日々、様々なプレイヤー層を対象として複数の大会が開催されているので、様々な大会形式を、比較的リラックスした環境で経験できます。

他に、バイイン（参加費がかかる）型の大会を開催しているサイトもあります。参加費は様々で、ほんの数セント程度のものもあります。バイインが高いほど賞金も高く、競技も厳しいものとなります。これらの大会は大会形式も長さも様々なので、自分に一番合ったものを選ぶとよいでしょう。

これらの大会とは別に、地元のハースストーンのコミュニティが主催するオンライン大会も要チェックです。そういった大会に参加するプレイヤーのほとんどはあなたと同国人であり、地元コミュニティと交流を持つのに適しています。

より高いレベルの競技を求めているなら、Hearthstone Esports ウェブサイトに掲載されている「チャレンジャー・カップ」に参加するとよいでしょう。この大会では「チャレンジャー決勝大会」の出場権を得ることが可能で、その「チャレンジャー決勝大会」では、地域のハースストーン選手権ツアー（HCT）プレイオフへの出場権を得ることができます！

これらの大会は他の無料大会と比べてレベルが高く、参加者は皆、優勝して「チャレンジャー決勝大会」への出場権を得るために全力を尽くします。自分の競技レベルを確かめるのに最適で——しかも無料です——さらには、HCT世界選手権に出場できるチャンスにもつながっているのです！

最後に、HCTツアーストップのオンライン予選があります。これらの大会は参加枠が早急に埋まってしまうため、できるだけ急いで登録するとよいでしょう。最もタフなオンライン大会となります——世界中の最高のプレイヤー達が競技するのです。ですので、腕前を試し、自分のレベルを知るのに非常に適しています。この大会でよい成績を収めればあなたも選手として名前が売れますし、また最高レベルの競技に参加して経験を積むことができます。

オフライン大会

オンライン大会と同様、気軽に参加できるオフライン大会は数多くあります。地元で開催されるこれらの大会は、オフラインプレイを始めるには最もお手軽です。

参加できる地元の大会にはいくつかの種類があり、その中でも最寄りの炉端の集いは、デビューするには最適です。これらの大会は非常に参加しやすく、あらゆるレベルのプレイヤーが出場します。地元のコミュニティと交流するのに最も適しており、また新しい選手をスカウトする目的でイベントに来ている地元のチームに参加できるチャンスもあるでしょう。

それよりも難度が高くなるのが酒場のヒーロー予選で、「チャレンジャー決勝大会」の出場権を得ることが可能な大会です。「炉端の集い」とよく似ていますが、参加者全員が「チャレンジャー決勝大会」の出場権を狙っているため、より競技的な大会となります。この大会では出場するプレイヤーのレベルがより高く、地元で最強レベルのプレイヤーと対戦することになるでしょう。

参加可能なローカルイベントの最後のひとつはLANイベントです。これらのイベントはおそらくローカル競技で最高レベルのものであり、好成績を残せれば間違いなく選手として名前を売れます。通常、地元の大きなチームは全て参加します——イベントでシーン最強の選手たちと知り合うことができれば、さらにハースストーンのキャリアを積んでいくための助けとなるでしょう。

あなたが参加できる最も手ごわいオフライン大会は「ツアーストップ」です。オンラインの局面と同じく、ツアーストップのオフライン大会では世界中の最高のプレイヤー達が、HCTポイントを稼ぐために競技します。大会には十分に準備して臨む必要があり、対戦は1回のプレイミスが敗北へとつながるシビアなものとなるでしょう。これらの大会は非常に競技的ですが、非常に楽しくもあります！多くのプレイヤーは、単に楽しい経験を求めて参加しています。この大会ではお気に入りのプロ選手や、直接会ったことがないオンラインの友人と会えるかもしれません。

準備が勝利を招く

ここまでで、参加できる大会についてはわかりましたね。では、大会に備えて何をすればいいのでしょうか？これらの大会から学び、成長し、それを最大限に生かすためのヒントをお教えしましょう。

大会でプレイするには、デッキのラインナップが必要です。ではどうやってラインナップを準備するか、そして気をつけるべき点は何か？

第一に、自分が快適にプレイできるデッキを使うことをお勧めします。もう少し強いデッキが他にあるかもしれませんが、通常、デッキのプレイの仕方を熟知している方がはるかに役立ちます。

第二に、大会形式をしっかり確認しましょう。大会形式は数種類あり、それぞれ異なった戦略を必要とするので、最適なラインナップを作ることは非常に重要です。

最後に、対戦相手となる参加選手たちがどんなデッキ、どんなラインナップを準備してくるのかを予想しましょう。地元の大会でプレイする場合、馴染みのあるプレイヤーが参加することも多いはずです。ほとんどのプレイヤーは特定のプレイスタイルへの偏りを持つため、どんなラインナップと当たるのか予想する助けとなるでしょう。

他にも、最近行われた大会を振り返り、どのようなデッキがプレイされ、成績が良かったデッキはどれだったか調べてみましょう。何が人気か、そして強いデッキとラインナップは何なのか、よい指標となるでしょう。こういった情報を、自分が有利になるよう使いましょう——ただし、他のプレイヤー達も同様の知識に基づいてラインナップを組むということをお忘れなく。

これらの検討事項を念頭に入れ、デッキを選び、対策しましょう。HSReplay.net や Vicious Syndicate のようなサイトを使ってバーチャルなラインナップを作れば、マッチアップを全て調べなくても、ラインナップの長所と短所がわかるはずです。

失敗から学ぼう

大会でプレイした後は、振り返って結果から学ぶことが重要です。ラインナップの選択が大会の結果にどう影響したかを評価しましょう。対戦したラインナップ群は事前の予想通りでしたか？自分の戦略の弱点が見つかりましたか？各対戦で負けた理由は、それぞれ何でしたか？もっと準備をしていれば防げたものはありましたか？採用したテックカードは妥当でしたか？

今後の大会を視野に入れ、まだ慣れていないけれども、より最適化された他のデッキを使用することも検討し、練習を始めましょう。最初から完璧なラインナップを組むことなどできません。反省を生かし、改善していくことが重要なのです。

より競技的なハースストーンのプレイを始めたい人のための、素晴らしいガイドをありがとう、Theo！Theoのコラムは楽しめたかい？彼のTwitterとTwitchをフォローしよう。playhearthstone.comでは今後もプロ選手の洞察を紹介するから、楽しみにしててくれ。

Theoのガイドは役に立ったかい？あんたも大会に参加してみる気になったかな？他に、あんたが記事を読んでみたい選手はいるかい？コメント欄から教えてくれ！