
次の週末は世界中の注目がBlizzardアリーナ・ロサンゼルスに集まるぞ。2018年ハースストーン選手権ツアー(HCT)の最初のシーズン選手権が開催され、プレイオフを勝ち抜いた最強の4人の選手たちが各地域から集い、雌雄を決するため勝負するんだ。あんたがこの大会をさらに楽しめるよう、またチャンピオンは誰だ!の投票の参考になるよう、HCT夏季選手権に各選手が持ち込む全64デッキを紹介するぞ。驚くほどユニークなテックチョイスも登場するからな。
大会のメタ
ここ数年のHCTの各大会と比べると、今回は非常に珍しい事態になってるぞ。なんと今回は全9クラスが揃っている上、16人の選手全員が使用するクラスが1つもないんだ。これはHCT選手権の歴史を通じて、最も広範なメタとなるかもしれないぞ。大会で一番人気のアーキタイプである「偶数ウォーロック」は11人の選手に採用されている――2桁人数に採用された、今回唯一のアーキタイプだ。
過去、HCT夏季プレイオフを含む「ウィッチウッド」環境の大会では、「偶数パラディン」、「クエストローグ」、「性悪ドルイド」、「キューブロック」などが圧倒的多数派だった。それら一握りの強力なデッキによって、メタ外に追いやられていた様々なデッキが、先月のバランス調整により再起を果たしたが、かといって完全な下剋上を果たしたわけじゃない――「性悪ドルイド」と「キューブロック」は現状のメタに関連する選択肢の一つとして、夏季選手権にも登場するぞ。
Blizzardアリーナでの戦いに持ち込まれるアーキタイプは合計で14種類。「偶数ウォーロック」、「挑発ドルイド」、「ミラクルローグ」が多くのラインナップに採用されている一方、「性悪ドルイド」、「コンボプリースト」、「クエストウォリアー」はそれぞれ単一の登場となる。ラインナップ自体が14通りとばらけていることにも注目すべきだろう。David “killinallday” AcostaとMarco “Turna” Castiglioniの2人が「トークンドルイド」、「奇数パラディン」、「偶数シャーマン」、「偶数ウォーロック」というラインナップを使用し、Raphael “BunnyHoppor” PeltzerとTorben “Viper” Wahlの2人がそれぞれ「コントロールメイジ」、「ミラクルローグ」、「シャダウォックシャーマン」、「偶数ウォーロック」というラインナップを使用している。他のプレイヤーは皆、それぞれ異なるラインナップの4つのデッキで武装してきているんだ。
多くのプレイヤーが「偶数ウォーロック」の序盤からの強力さ、「ミラクルローグ」の安定した対コントロール性能、そして「挑発ドルイド」が備えている装甲と挑発ミニオンの長城の頑強さに傾倒しているとはいえ、夏季選手権のほとんどの試合は、何らかの形で違ったものとなるだろう。「コントロールメイジ」を擁する選手たちは、「挑発ドルイド」に対して有利(「魔女の刻」の呪文を不発に終わらせる手段を持つため)だが、「シャダウォックシャーマン」に対しては警戒が必要だ。「トークンドルイド」はほとんどあらゆるデッキに対して有利に戦えるが、ウォーロックの「冒涜」の呪文や、1人だけが採用している「クエストウォリアー」の除去能力に対しては大いに苦戦するだろう。「奇数パラディン」にとってウォーロックは恐い相手だろうが、強力なスタートダッシュで他のほとんどのデッキを圧倒できるはず。プリーストの除去能力は多くの参加ラインナップに対して勝利をつかめるだろうが、ただしドルイドは除く。
地域による特色
どの地域がどのクラスを選んでいるか、簡潔にまとめてみたぞ。
ユニークなデッキ
今回の状況においては、メタ外のデッキリストを定義するのはほとんど不可能と言えるだろう。Lucas “Rase” Guerraの「クエストウォリアー」は今回唯一のウォリアーデッキのため、自動的にメタ外と言えるだろうが、David “dog” Caeroの「コンボプリースト」やWu “XiaoT” Jiweiの「性悪ドルイド」も、採用しているのは1人ずつだ。さらには、「トークンドルイド」、「奇数パラディン」、「コントロールプリースト」、「偶数シャーマン」、「キューブロック」の5つのアーキタイプも、それぞれ3人ずつにしか採用されていないんだ。
デッキの選択についてはある程度、地域のトレンドがある。ヨーロッパはハンターを全く採用せず、アジア太平洋はパラディン抜きで戦うと決めているぞ。南北アメリカの誰一人として「キューブロック」を信用しておらず、また「ミラクルローグ」は9人に採用されているものの、西半球で採用しているのはFacundo “Nalguidan” Pruzzoただ1人だけだ。いくつかのアーキタイプが姿を消していることも特筆したい。わずか数週間前のHCTソウルで活躍していた「マリゴスドルイド」、「ミッドレンジハンター」、「奇数ローグ」は、今回の国際舞台での闘争には一切登場しないんだ。
禁止の戦略
¯\_(ツ)_/¯(注: お手上げ)とだけ書きたいところだが、そうもいかないよな
クラスやアーキタイプ、ラインナップが多種多様な今大会、相手のどのデッキを禁止するかも含めて、あらゆる試合が臨機応変にプレイされることになるだろう。ざっくり言うと、killinalldayやTurnaなどの攻撃的ラインナップの選手は「偶数ウォーロック」を方程式から外すだろうし、「コントロールメイジ」を含むラインナップと対戦することになった選手は、議論の余地なくメイジを禁止する必要があるはずだ(「コントロールメイジ」はこの大会の三大人気デッキに対して強いから)。「コントロールメイジ」使いの選手は――メイジが禁止されないことを前提に考えたとすれば――シャダウォックからメイジを守るべきだ。
総合的には、とても多くのデッキに爆発的攻勢ターンがある――例えばハンターの「招集」効果発動、パラディンの「レベルアップ!」、ドルイドが横に並べた自陣からリーサルを生み出すいくつかの手段、あるいは「キューブロック」の終盤でのコンボの数々だ――なので、選手たちはどのデッキが自分にとって最大のリスクなのかを考えるだけでなく、相手選手の禁止によって自分の選択が同左右されるかについても、真剣に考える必要があるだろう。
テックカード
最後に、そしてこれもまた重要だが、多種多様なラインナップの中には、新旧問わず驚くようなカードの数々が登場しているんだ。いくつかのカード――例えば、「偶数ウォーロック」が「自然への回帰」、「冷血」、「死にまね」などを消し去るために「待ち伏せのガイスト」を採用するのはごく自然な選択だが、一部には信じがたいカードも登場しているぞ。興味深いカードのリストをお見せしよう。
- 偶数ウォーロック: 「不屈のカタツムリ」、「待ち伏せのガイスト」、「黒騎士」
- コントロールメイジ: 「涜れしもの」
- 偶数シャーマン: 「世界揺さぶるグランブル」
- コントロールプリースト: 「ナイトスケイルの長」
- 挑発ドルイド: 「霊の歌い手ウンブラ」、「トログのキノコ食い」
- 奇数パラディン: 「ヴォイド・リッパー」、「賑やかな吟遊詩人」、「適応」
- シャダウォックシャーマン: 「ボグシェイパー」、「黒騎士」
特に、BunnyHopporの「シャダウォックシャーマン」に注目して欲しい。「黒騎士」の採用は実に面白い。「黒騎士」の雄叫び効果は「挑発を持つ敵のミニオン1体を破壊する」だ。そして「シャダウォック」がその効果を繰り返す時には、標的をランダムに選びながら、敵の挑発ミニオンだけを破壊し続ける。BunnyHopporは実にユニークな除去戦略を手にしているわけだ。
どんなカードが選ばれたかと同じくらい重要なのは、どんなカードが選ばれなかったか、だ。例えば、「タール・クリーパー」は対アグロの「挑発ドルイド」にとって定番カードだし、「究極の侵蝕」は除去+装甲+手札補充を兼ね備えたありがたいカードだが、これらはミラーマッチにおいては不利に働くものだ。RaseやNalguidanといった選手たちは、今大会のメタを念頭に、「挑発ドルイド」デッキを洗練してある。
大会が決着した時、これら素晴らしい選手たちのうち4人が、HCT世界選手権への切符を手にすることになる。選手たちは皆、慎重に選び抜いたカードが自分に勝利をもたらすと信じているんだ。以上の情報を頭に入れた今なら、以下の全64デッキのリストをたっぷりと堪能できるだろう!
ピンときたテックカードはあったかい?メタの読みで優位に立ってるのはどの選手だと思う?これらについて考えつつ、夏季選手権を待つとしよう――チャンピオンは誰だ!の投票がまだなら、急いで済ませておきなよ。そして6月29日~7月2日(日本時間)には、ハースストーン公式Twitchチャンネルで大会を観戦しよう。
A83650
ドルイド
プリースト
ローグ
ウォーロック
BloodTrail
ドルイド
ハンター
シャーマン
ウォーロック
Bunnyhoppor
メイジ
ローグ
シャーマン
ウォーロック
dog
ドルイド
プリースト
シャーマン
ウォーロック
glory
ドルイド
ローグ
シャーマン
ウォーロック
Jinsoo
メイジ
プリースト
ローグ
ウォーロック
killinallday
ドルイド
パラディン
シャーマン
ウォーロック
Leaoh
ドルイド
パラディン
シャーマン
ウォーロック
Nalguidan
ドルイド
ハンター
ローグ
シャーマン
Rase
ドルイド
メイジ
シャーマン
ウォリアー
Rugal
ドルイド
メイジ
プリースト
ウォーロック
Tansoku
ドルイド
ハンター
ローグ
ウォーロック
Turna
ドルイド
パラディン
シャーマン
ウォーロック
Viper
メイジ
ローグ
シャーマン
ウォーロック
XiaoT
ドルイド
ハンター
ローグ
ウォーロック
YuYi
ドルイド
ローグ
シャーマン
ウォーロック
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