中盤の立ち回り: もう死んでいる?

中盤の立ち回り: もう死んでいる?

中盤の立ち回り強化週間は続きます!ハースストーンの試合では毎ターンが複雑な問題の連続となりますが、今日の問題はその中でも特に難しいものといえるでしょう。リーサルがないことが分かったら、次に考えるべきことはその直後の相手のターンを生き延びられるかどうかです。

相手が試合を終わらせることができるかどうかの判断は簡単ではありません。現在の盤面の状況と相手の手札を分析して、相手の勝利を防ぐ方法が存在するかどうかを考え、それが自分のゲームプランにどのような影響を及ぼすかを考える必要があります。この難題を解く方法について、2016年の南北アメリカ夏季選手権に勝利した名プレイヤー、Edwin “HotMEOWTH” Cookに訊いてみました。

不確定要素が絡むためその判断は難しいものの、ときには相手がヒントを与えてくれることがあります。「相手が攻撃的な姿勢を見せたり、リーサルの布石となるリスクの高いプレイを選択する瞬間を見逃さないことだ」とHotMEOWTHは言います。「次のターンで相手がリーサルを狙う準備をしている状況では、相手が手の中に残しているカードと、デッキに残っているカードを推測し、利用可能なマナを考慮しながら、相手がどれくらいのダメージを出せるのかを計算する必要がある」

「相手が次のターンで勝てるかどうかを判断するひとつの方法は、数ターン使わずに残しているカードがないか、相手の手札を注視しておくことだ」とHotMEOWTHは言います。「もし残しているなら、強力な呪文やコンボカードを持っている可能性がある」(手札の動向に注視することはそれ自体重要なスキルで、中盤の立ち回り強化週間のテーマとして明日取り上げますので、ご期待ください!)

マナの考慮も非常に重要です。「十分なダメージで試合に勝てるだけのカードを相手が揃えているものの、マナが足りなくてすべては使えないという状況はよくある。たとえ相手が数枚のカードを長らく手札に残しているとしても、本当にいま安全策を取るべきかどうかは考慮の余地がある」とHotMEOWTHは言います。これはアグロデッキと対戦する際に特に有効なアドバイスです。

「手札に持ち続けているカードが見当たらなくても、相手のデッキにどんなカードが残っているかを覚えておくことは重要だ」とHotMEOWTH。「相手が勝利を決するカードを引く確率はどれくらいか?そして安全策を取ったら、それを防ぐことができるかどうかを考えるんだ」(中盤の立ち回り強化週間の後半では、自分の勝ち筋に合わせてプレイする戦術についても取り上げます)。

最後に、自分の体力も考慮しておくべき重要な要素です。「瞬発火力で大量の体力を一気に削ることができるデッキを相手が使っている場合は、相手がコンボで出せる最大ダメージを計算しておくことが重要だ」とHotMEOWTHは言います。「たとえば、ドルイドは『獰猛な咆哮』を使えば、盤面に数枚のミニオンが出ているだけでも大量のダメージを与えられる」。そういったデッキと対戦する場合、挑発を持つミニオンを出してトレードにあてるのが妥当だと彼は言います。

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これで、中盤の立ち回りのチェックリストのカギとなる2つの考慮事項について解説しましたが、自分にリーサルが無く、相手にもリーサルが無い場合はどう立ち回ればいいでしょうか?明日は相手の手札の動向に注目して、それを自分のプレイに活かす方法についてお話しします。中盤の立ち回り強化週間はまだまだ続きます!ご期待ください!