ガジェッツァン、タナリス砂漠の驚異の宝石。ノッゲンフォッガー市長発表の国勢調査データによると、市は爆発的経済成長を遂げ、全面的な好景気を迎えている。このロケットのような急上昇のニュースも、特段不思議はない。ここ最近ガジェッツァンには商人、交易人、ビジネスマン(善良・悪徳を問わず)が多数参入し、一旗揚げようとやってくる人々の列が日々後を絶たない、という事実からもそれは明白である。当然ながら、この怒涛の活況には問題もある。ガジェッツァンの有力者達の間で緊張が高まっていることは多くの住民が指摘するところであり、いずれその摩擦が臨界点を越え、街を揺るがす事態となれば…そのニュースは一早くこの誌面を飾ることに!
「フィズグリンブルの酒場」の店先に並べられたテーブルに着き、午後のグライムストリートを行き交う人々を眺めていると、この街に起こっている変化について、いくつかのことに気づくかもしれない。遠くの国からの商品を運ぶ荷車には、山高帽を被ったうさんくさい連中が護衛についている。通りに隙間なく立ち並ぶ屋台で「神秘のアイテム」の啖呵売をする売り子は、金さえ出せばどんなポーションや呪文も売ってくれる。そして素人の目には一切映らないが、群衆の中には黒い影が紛れ込み、注意深く周囲を見張っている。一体彼らは何者なのか?この街で何をしているのか?本誌記者が裏社会に潜入して入手した、衝撃の極秘スクープの数々がここに!
これが最新のガジェッツァンの支配状況だ!ナワバリは各組織と対応したクラスの対戦回数によって決定されるのだ。
グライミー・グーンズの素顔
ガジェッツァン内で流通している禁制品は、ギャング団「グライミー・グーンズ」と関係しているのか?我々の情報源の答えは「イエス!」だ。グライミー・グーンズは、ちんけなバッカニーアから暗黒街の大物まで、あらゆる相手に顔を利かせている。この「粗織犯罪」ブランドは与太者、強面、喧嘩屋に人気が高い。グライミー・グーンズでは腕っぷしが大いに買われているようだ。
カバールの闇取引の実像に迫る
昨今、魔法的な事件が全く起こらない日は1日としてないほどだ。警察内部の情報源によると、この魔法事件の急増は「カバール」の名で知られる秘密組織と密接に関係しているとのこと。カバールは、命知らずのブラストメイジでさえ腰を抜かすような奸智と権謀術数、魔法的陰謀により、ガジェッツァンの裏社会の一角を掌握しているのだ。
翡翠蓮: 誠実な商人か、はたまた犯罪王か?
謎の組織・翡翠蓮よりも謎めいているものはただ一つ、裏で翡翠蓮を支配している謎の首領くらいである。彼らの目的は?彼らの作戦を率いている者は?なぜこの街にやって来たのか?一つ確実なことがある――盗賊、暗殺者、武道家で構成されたこの組織に逆らった者は、背中に気をつけた方がいい。無期限に。
仇なす・ファミリー: 各クラスは、この街の3つの勢力のいずれかの傘下となっている。クラスカードと中立ミニオンは全て、各勢力のテーマを反映している。以下が3つの勢力だ。
勢力のとっておき: 特定クラスの優遇以外にも、3つの勢力はそれぞれ独自の特長を持っている。
マルチクラスカード: 一部の中立ミニオンは、同じファミリーのメンバーにしか従おうとしない。例えば、「グライムストリートの情報屋」はグライミー・グーンズの一員であり、そのメンバーであるハンター、パラディン、ウォリアーのデッキにしか入れられないのだ。